こんなかっこいいショップがどんどん増えてほしい

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30代のクリエイターは意外と収入が高いが、40代になると大変なことに?

クリ絵:デザイナーの私の収入は、これからどうなるのかしら?
 
師匠:何か答えにくい質問だね〜。
 
クリ絵:私、心配なんです。一生の仕事として続けていけるかどうか。
今の収入はすごく低いし…ずっとこのままだったら転職も考えなきゃいけないのかなって思って。
 
師匠:クリ絵ちゃん、そんな心配はしなくていいよ。いろいろ経験して実力が付けば君の待遇もがらっと変わるよ。
それでは、収入の件だけど、ざっくりと答えるね。
 
まともなデザイン会社では、20代から30代に仕事を真面目に頑張れば、収入がどんどんアップするんだよ。
なぜアップするかと言うと、実力給とか技術給という素敵な考え方が業界に浸透しているからね。
この業界は男女の格差もないし、ベテランと若手間の待遇面も、理不尽なほどの差もないんだよ。
 
クリ絵:どんどんアップですか。私の場合はまだ経験が浅いから、実力が付いてくるこれから期待できるのか…
 
師匠:実力給の例だけど、知り合いのデザイン事務所の例をこっそり教えるね。
 
Aさんは定時に帰るために無理しない程度に仕事をする人。
Bさんは残業もいとわずに複数の仕事をどんどん引き受けてくれる人。
2人は中途入社で、年齢もデザイナー経験もほぼ同じの30代。
上司は無理を聞いてくれるBさんに仕事を頼むことが多くなって、入社4年後にはボーナスだけで年間に150万円近くの差が出たんだ。
デザイン能力も仕事量に比例してどんどん開いてくるから、結局毎月の月給額にも差がついてしまって、年収の差はもっと大きくなったんだよ。
 
実は、Aさんは早く帰って、家で印刷会社や広告代理店から頼まれてアルバイトもしてたらしいのだが、年収で200万円近く同期より低くなっちゃって。
同じぐらいの実力だったのに。結局は給料が不満なのか、辞めちゃったらしいけど。
 
クリ絵:同期でもそんなに! 30代で年収の差が200万円も出るのかぁ。
  

20代と40代の年収が逆転することもあり

 
師匠:能力差が出やすい職業だからなぁ。
月給の例だけど、同期入社でも1人は50万円台、もう1人は30万円台というのも普通にある話だし。
マイペースで、あまり無理をせずに仕事をしている人や、複数の仕事を同時にこなせない人は、残念ながら収入は多くならないよ。
だからデザイン会社では経験5年の20代デザイナーと経験15年の40代デザイナーの年収が逆転する事も実際にあるわけだよ。これって、若い人には頑張りがいがあるんじゃない?
 
大都会でも地方都市でも本当に優秀なデザイナーなら、経験5年・20代後半ぐらいで年収500万円ぐらいになると思うよ。
月給は低めだけど、ボーナスの時に社長賞とかがこっそり50万円とか上乗せされて支給されるからねぇ。
 
30代前半ぐらいまでは大手広告代理店のクリエイターと年収的には変わらないかもな。
あくまでも優秀で真面目な人の場合だけど。
 
35歳過ぎから仕事の処理能力に必ずかげりが出るから、デザイン会社では収入があまり上がらない。アートディレクターとして人を使ったりして仕事をこなせれば良いんだがね。会社を辞めて独立する人も出てくる年代だね。
 
40歳以上からは人を使ったり、新規の仕事を獲得するために新しいスキルが必要となる時期で、うまく仕事を獲得して回せる優秀な人は1,000万円クリエイターになれる…。
でもね、平均的なデザイナーだと40過ぎたら社内でもだんだん仕事が減ってくるんだよなぁ、必ず…。
  

40歳過ぎてもうまく人を使えない不良債権の人

 
クリ絵:なぜ? なぜ40歳を過ぎたら仕事が減るんですか。
 
師匠:まず、仕事のスピードがダウンすること。そうするとスピードが求められる広告代理店の仕事ができなくなる。
そして、クライアントの担当者が年下になって、どうしても謙虚でいられなくなること。
クライアント担当者も自分の言うことをしっかりと聞いてくれる若いクリエイターに発注するようになる。
あと、絶望的なのは自分のスタイルに固執して、若い感覚のデザインに対応できなくなる。焦ってスピードを上げようとして以前に評価された、ちょっと古い表現のワンパターンになるんだ。
社内の若いプランナーやコピーライターは年配のデザイナーと組むのをいやがるしね。気をつかわなきゃいけないからねぇ。
 
クリ絵:仕事をしたくても仕事がなくなるんですか。きびしい!
 
師匠:デザインだけをやってちゃだめだね。ディレクションやプランニングに軸足を移せない人は社内で不良債権化するかもね。
 
クリ絵:じゃあ、会社に残らずに独立したらどうなるの?
 
師匠:仕事をしただけ稼げるだけさ。
逆に病気になったら収入がゼロになるし、仕事でミスをすれば立場が弱い分、相当ひどい目にあうけどな。それでもやりがいがあるかもね。
40歳を過ぎたら若い人を雇わないと大変になるけど。
 
クリ絵:さっき聞いた理由で仕事が減るんですね。
 
師匠:1人だともう、坂道を転げ落ちるように収入が下がるよ。だから若い人をディレクションする立場にならなきゃね。
年配者でも新しい感覚の表現の良し悪しは分かるからね。いいと思う表現を選んで、フィニッシュ感を上げるようにチェックするだけだから。
 
クリ絵:なんかプロ野球選手並みの現役寿命なんですね。でも監督になれば良い訳ですね。
 

厳しいが20代で年収1000万円もありのフリーランス

 
師匠:それでも独立して1人で4、5年がんばるのも良いもんだよ。
私の場合で言えば、独立して2年目の30歳になる前に1,000万円以上稼いでたしね。
 
クリ絵:マジっすか、20代で。しかも20年前…。
 
師匠:本当さ。そのかわり休みが1年間で数日しかなかったなぁ。お盆休みも正月休みも取れなかったし、子どもの卒園式や入学式にも出られないし。軽い肺炎になって、38度ぐらいの熱が1週間続いても普通に仕事をこなしていたよ。
人生のすべてを仕事に捧げていたな、独立後の5年間ぐらいは。その後、さすがに体を壊しそうになって人も雇うことになったけどね。
 
クリ絵:休みが1年に数日… 何か辛そう。独立してもマイペースに、自分の時間も持って豊かに暮らすことができないんですか。
 
師匠:まぁ、小さい規模の仕事をそれなりにこなして、オーバーワークにならないように引き受ける仕事量をコントロールすることかな。当然収入は少ないだろうけど。
だけど君には無理かな。
 
クリ絵:なぜ私には無理なんですか?
 
師匠:ふふふ…優秀な若い人には仕事が集中するからね。休みなんかまともに取れなくなるから。
君は優秀だから、何年か先に独立を考えるのなら覚悟を決めるんだね。
 
クリ絵:何の覚悟ですか?
 
師匠:ワークライフバランスなんて忘れて、休みなく働き、いっぱい稼ぐ覚悟さ。
 
クリ絵:休みなくかぁ…。

▼クリ絵が分かったこと
35歳までがデザイナーとして旬の時期。実力給だから能力に応じて収入もどんどんアップする(はず!)。若いクリエイターにはやりがいがあり、ベテランには厳しい職業である。

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