小さなピクトのブルーが絶妙!細部に宿るデザイン魂

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WEBを軽視する会社もお店も、そして人も負け組に転落?

クリ絵:今度、私たちの会社にWEBデザイナーを入れることになったんですけど、大丈夫かしら。
うちの会社のWEBの仕事ってグラフィックに比べてそんなにあるわけじゃないし。
 
師匠:ふ〜ん、ギリギリのタイミングだけど君の会社の経営陣も気がついたんだね。
 
クリ絵:何に気がついたんですか?
 
師匠:デザイン会社は今後、WEBも含めてトータルにデザインの仕事をしていかなければ生き残れないことをさ。
 
クリ絵:今でもWEBサイト構築も引き受けてるんですよ。ディレクターがWEB制作会社やフリーの人たちに外注して、ディレクションもしてるから、ぜんぜん問題ないし。
今まで通りでもいいと思うんだけどなぁ。
 
師匠:まあ、2017年ぐらいまではその体制で会社は持つと思うけど、それから先の成長はないよ、きっと。
 
なぜなら、これからますます印刷物のデザインの仕事は減ってくるから。
 
私の会社では、パンフレット、DM、ポスター、ブックデザインなんて5年前の半分。
雑誌のエディトリアルデザインも減りぎみだし、雑誌広告の方も記事体広告ばっかりで純広告が激減。
新聞広告も減ってきたし。
名刺や封筒のデザインも印刷会社の格安テンプレートでもセンスよく作れるようになって、VIがらみ以外ではほぼゼロ。
 
そのかわりに増えてるのがWEB関連の仕事さ。
案件によってはWEBを中心に展開するキャンペーンとかもあるから、今後は社内のWEBプランナーが案件全体のアートディレクターとして表現案をまとめていくケースも増えるだろうね。
2、3年もすればデザイン会社でもグラフィックデザイナーの代わりにWEBデザイナーやWEBプランナーが主力になってくるんじゃないかな。
グラフィックの仕事が減る分、グラフィック専門のデザイナーの何割かは会社の中で余ってくるだろうね。
 
クリ絵:え〜、私はどうすればいいの。WEBの知識がほとんどないんだけど。困ったな…。
 
師匠:若い君なら大丈夫さ。グラフィックデザイナーがデザインしたWEBサイトの方がおおむねステキなデザインのサイトになるし、隅々まできちっとデザインされているしね。
少し経験を積めばWEBサイトを上手にデザインすることはできると思うよ。当然、コーディングやプログラムのことも勉強しながらね。
 
クリ絵:やっぱり勉強しなくちゃいけないのか…。
グラフィック関係でも勉強、勉強の毎日なのに。
 

向上心が足りない人は数年でアウト

 
師匠現状のままでいいなんて思ったら完全にアウトだよ。そんな人は数年したら役立たずと呼ばれるから。
できるだけ早く勉強を始めた方が有利だよ。
もうすぐグラフィックデザイナーの必要スキルにWEBサイトデザインや企画も加わるんだから。
 
クリ絵:げげ…。どうしよう…。誰もそんなこと言ってくれなかったし。
 
師匠心配しなくて大丈夫、WEBの世界も基本は広告デザインと一緒で、魅力的なコンテンツを作ることに変わりないから。少しだけ仕事の領域が広がるだけさ。
 
大変なのはアートディレクターやプランナーの方さ。
SEO対策やネット使ってどんなビジネス展開ができるのか、他の媒体との連動とか、本当にいろんなノウハウが必要だからね。毎日アクセス数を心配することになるかもね。
 
まぁ、これまでのデザインコンサルの中にWEBコンサルが追加されるだけだから、勉強してノウハウを吸収できる人ならこの業界で生き残れるかもね。
 
クリ絵:でもWEBのパワーが落ちてきて、あえてサイトを持たないお店やFacebookをやめた人たち話もよく聞くけど。
ビジネス書にも同じように書いてあったし。
 
師匠私はサイトを持たないお店は信用できないな。別にWEBサイトで有益な情報を発信しなくてもいいから、公式サイトで正確な情報を教えてよ、営業時間とか。
だって、いくつもあるグルメサイトの情報が同じ飲食店でも微妙に違ってたりするからね、営業時間とか。
あえてサイトを持たないお店って、格好付けてるけどグルメサイトにはしっかりと載せてもらってるしね。他人のフンドシで相撲を取るのは彼らにとってはOKなわけなんだね(苦笑)。
 
話がちょっとズレちゃったけど、
WEBのパワーダウンの話は信用しちゃダメだよ〜。ほとんどが既存メディアの一部の人たちのポジショントークにすぎないから。
自分たちの分け前が減るのを何とか防ぎたいから彼らも必死なわけさ。
 
クリ絵:そうなんですか。そう言えば、私も雑誌の特集で見つけたお店をWEBでしっかり確認してるものなぁ。口コミ情報やお店のサイトやブログで。
正直、雑誌やテレビより信用しているかも。
  

既存メディアの一部の人たちのポジショントークにだまされるな

 
師匠既存メディアの一部の人たちって「WEBには本当に価値のある情報はない」って、いつも言うんだよ。
でも、探せばいっぱいあるんだよね。
価値のある情報をみんなに教えたいって欲望を持った人たちがWEBの世界には結構多いからね。いい人たちだよ、広告業界の人と違って大事なノウハウも公開してくれるし。
既存メディアの人でもWEBと連動した試みをいくつもしていて大きな成果を上げているからね。
 
今後は広告プロモーションもWEBが中心になってくるんだろうね。みんな肌身離さずスマホを持ち歩いてるし。こんなメディア、今までなかったよ!! それだけでもすごい可能性を持ったメディアと認めなくちゃ。
 
デザイン会社も広告代理店も今後、WEB関連の業務を真剣に取り組むべきだし、グラフィックやCM関連のクリエイターたちはWEBクリエイターに負けないように、WEBの知識をどんどん吸収していかないと負けちゃうよ。
WEB制作会社の人たちって、デザイン会社の人に比べて社員の平均年齢が若いし、長時間でも平気で働くし、何より勢いがあるからね。
5人ぐらいの会社がしばらくすると100人の会社!になってたりするし。
しかも社長がやり手の20代とくるから、ぼ〜としてたらグラフィック中心のデザイン会社は彼らに吸収されちゃうかもしれないね、まじで。
 
クリ絵:だいぶスタートが遅れたけど、私もWEBをがんばらなきゃ!
 
師匠:そうだよ、今ががんばりどころだよ。デザイン会社に勤めている君たちの方がWEB制作会社に勤めているWEBデザイナーの人たちより未来は明るいんだから。
 
実は、あと5年もすると大企業だけじゃなく中小企業でもWEB部門を持つのがあたり前になりそうなんだ。
WEBサイト構築やプログラム開発やWEBマーケティングもみんな自前でやるのが主流になるって言われているんだ。中途半端なWEB制作会社は立ち行かなくなるだろうね。
社内にスタッフを抱えて人件費がかかっても、WEBには投資するだけの価値があるんだろうね。
そうすると最後に残るのは、クライアントのブランディングを常に考えながらデザイン業務全体を引き受けられる「WEBコンサルもできるデザイン会社」の君たちさ、たぶん。

▼クリ絵が分かったこと
クリエイターは時代とともに仕事領域も変化する。これからのグラフィックデザイナーはWEBの知識が必要。今のままでいいと考えたら、数年後には役立たずになるかも。

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